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幼馴染「私ね……あんたのことが、好き。大好き……!」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 11:39:28.16 ID:LjpGaNUv0

幼「突然何を言ってるんだ、みたいな顔しないでよ……」

幼「突然じゃないんだよ? ほら、この前部活の先輩に告白されたって相談したじゃん?」

幼「あれは結局断ったけどさ……その時に考えてみたんだよね」

幼「『好き』って、『付き合う』ってなんだろうってさ……」

幼「そしたら浮かぶのはあんたの顔ばっかで……ありえないって思ったけど」

幼「でも、私が一番私らしくいられる相手って……一番落ち着けるところって」

幼「そんなふうに考えてみたらさ……あぁ、そっか好きってこういうことかぁって納得しちゃって」

幼「だからさ……付き合ってくれない?」


幼「女」

女「はぁ!?」



引用元
幼馴染「私ね……あんたのことが、好き。大好き……!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1336876768/
8:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 11:43:16.45 ID:LjpGaNUv0

女「ちょ、ちょっと待って……なんで?」

幼「だから、この間先輩から告白されて」

女「そういうことじゃないよぉ!」

幼「じゃあどういうこと?」

女「だ、だって私女の子だよ? 幼ちゃんも女の子だよ!?」

幼「うん、そうだね」

女「そうだねじゃないよぉ!」

幼「?」

女「なんでそんな不思議なものをみる目でみるの? 私変なこと言ってる!?」



11:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 11:48:06.29 ID:LjpGaNUv0

幼「だってさぁ、好きならいいかなって」

女「だからなんでそうなるの……」

幼「割と真剣に悩んだ結果だよ」

女「私は今まさに悩んでるんだよぉ!」

幼「なんと」

女「なんで私は即決すると思ってたの……」

幼「いや、私と同じ結論にいくだろうから付き合ってくれるだろうって」

女「過程すっ飛ばしすぎだよぉ……」



13:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 11:53:30.36 ID:LjpGaNUv0

幼「過程より家庭のほうが大事だと思わない?」

女「ちょっとうまいこと言おうとしないでよ! 女の子同士じゃ家庭も持てないよ!」

幼「いやいや、やってみなけりゃわからないよ?」

女「わかるよ! 身体も心も、ついでに法律も許してくれないよぉ!」

幼「私はあきらめが悪いって知ってるでしょ?」

女「知ってるけどそういうことじゃなくて……」

幼「大丈夫、私はどっちもいけるから」

女「私は普通の恋愛しかできないよぉ!」

幼「いや、受けるか責めるかの話なんだけど」

女「だから付き合う前提やめて!」



15:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 11:58:01.06 ID:LjpGaNUv0

幼「……女はさ、私のこと嫌い?」

女「えっ、いや……幼ちゃんには感謝してるし大好きだけど……」

幼「じゃあ無問題じゃん! 大丈夫大丈夫!」

女「だからそういう意味じゃないよぉ!」

幼「ふむ……やっぱりガードが堅いね」

女「普通はこういう反応になると思うよぉ……」

幼「普通かどうかなんて小さいことに縛られちゃダメじゃない?」

女「今回に限っては小さくないことだよぉ……」

幼「それだけ私のことを大きく考えてくれてると」

女「そっちの意味じゃないよぉ……」



16:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 12:03:09.02 ID:LjpGaNUv0

幼「大丈夫だよ、私もこれが人生初めての告白だから」

女「なにが大丈夫なのかこれっぽっちもわからないよぉ……」

幼「ほら、胸もこんなにドキドキしてる……」ムニッ

女「……格差社会って、ひどい……」

幼「私はまるごと含めて女のことが好きだけどね?」

女「持ってる人には持ってない人のことなんてわからないんだよぉ……」

幼「あるからっていいことばかりじゃないよ」

女「それでもあったほうがいいに決まってるよぉ……」

幼「持ってない人には持ってる人のことがわからないんだよ」

女「むぅ」



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 12:10:07.68 ID:LjpGaNUv0

幼「あぁ、やっぱりかわいい……落ち着く……」ギュッ

女「んんっ、幼ちゃんちょっと苦しいよぉ……」

幼「あぁ、ごめんごめん……でも暴れないんだね?」

女「……付き合うとかは無理だけど、幼ちゃんのことは大切なお友達だと思ってるんだよぉ……?」

幼「ふむふむ」

女「だから別にくっついても嫌じゃない、っていうか……その……」

幼「ういやつよのぉ、ほれほれ!」ギュッ

女「んー! んー! く、くるしいよぉ……!」

幼「あ、ごめん力入れすぎちゃった……」

女「も、もう!」



21:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 12:15:47.12 ID:LjpGaNUv0

幼「でも女、私のこと嫌ってるわけじゃないんだね……よかった」

女「幼ちゃんのこと嫌いになんてなるわけないよぉ……今日はちょっと驚いたけど」

幼「ははは、嬉しいな……今日は結構緊張してたんだ」

女「?」

幼「ほら、十中十一ぐらいは大丈夫だろうって思ってたんだけど」

女「100%超えてるよぉ……」

幼「限界は超えるものだからね」

女「かっこいいけど……何か間違ってる気がするよぉ……」

幼「まぁまぁ、大丈夫大丈夫」

女「なにも大丈夫じゃないよぉ……」



23:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 12:20:48.63 ID:LjpGaNUv0

幼「まぁとにかく、ひょっとしたら、もしかしたら女とこれまでみたいな関係でいられないかもって」

女「わ、私は幼ちゃんを嫌いにはならないよぉ?」

幼「うん、きっとそうだって信じてたけど……でも不安で……」

女「わ、幼ちゃん!?」

幼「ご、ごめん……泣くなんて私らしくないよね……」ポロポロ

女「な、泣かないでよぉ! 私幼ちゃんこと好きだから!」

幼「ほ、ほんと……?」

女「う、うん! とっても大事なお友達だと思ってるの!」

幼「こ、恋人が、いい……」

女「う、そ、それは……」



24:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 12:25:52.02 ID:LjpGaNUv0

幼「ダメ……? 女は、私のこと、やっぱりいや……?」

女「そ、そんなことないけど、でも女の子同士なんて、そんな、私……」

幼「女ぁ……お願い……一緒にいて……」

女「う、うぅ……わかったよぉ……」

幼「お願い、離れないで……いつも一緒がいい……」

女「わ、わかったよぉ……」

幼「今日は一緒に帰って……」

女「わかったよぉ……」

幼「よかったら泊まっていって……」

女「う、わ、わかったよぉ……」

幼「そして毎朝私に味噌汁を作って……」

女「わ、わか……え?」

幼「……惜しかった」

女「え、泣いて、ない!?」

幼「涙は武器だよ」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 12:30:44.27 ID:LjpGaNUv0

女「幼ちゃんひどいよぉ!」

幼「うんうん、女はやっぱり優しいなぁ……」ナデナデ

女「もう、ごまかさないで!」

幼「さすがにごまかされてくれないか」

女「当たり前だよぉ!」

幼「ところで女、ポッキー食べる?」

女「食べる」

幼「よしよし」ナデナデ

女「おいしいよぉ」



27:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 12:36:06.86 ID:LjpGaNUv0

女「……はっ、違うよぉ! なんで幼ちゃんは嘘泣きなんてしたの!?」

幼「ちっ、バレたか」

女「もう、うそつきは嫌いになっちゃうんだからね?」

幼「うーん、女に嫌われたら泣いちゃうかも」

女「も、もう騙されないよぉ……!」

幼「さすがにダメか……」

女「何度も同じ手にはかからないんだよぉ」

幼「うん、偉い偉い」ナデナデ

女「えへへ……」



31:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 12:41:15.20 ID:LjpGaNUv0

女「って、だから違うよぉ!」

幼「……ダメ?」

女「ダメ!」

幼「うーん……女のこと好きだから、っていうのは?」

女「す、好きなら嘘はやめてほしいんだよぉ……」

幼「ほら、好きな子ほどいじめたくなるっていうじゃん?」

女「幼ちゃんにいじめられたら私学校来れなくなっちゃうよぉ……」

幼「あ、今のは例えだから! あんたのこといじめるやつがいたら私がギッタンギッタンにしてやるから!」

女「ほんと……?」

幼「うん、絶対! ね、だから大丈夫大丈夫」

女「よかったよぉ……」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 12:47:55.95 ID:LjpGaNUv0

幼「まぁ、確かに嘘泣きはちょっとショックでかすぎたかな……ごめんね?」

女「もうしない……?」

幼「うん、しないしない! これから先もずーっとしない!」

女「なら、いいよぉ……」

幼「大丈夫、私は嘘つかない」

女「うん……」

幼「だから今日は一緒に帰ろう?」

女「いつもといっしょだね?」

幼「うん。返事はまたでいいから」



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 13:01:48.47 ID:LjpGaNUv0

女「返事……あっ」

幼「え、忘れてたの?」

女「ご、ごめんね」

幼「一応一世一代の決心で告白したんだけどなー、忘れるなんて薄情だなー」

女「う、うぅ……」

幼「なんてね。 いいよ、気にしないでも」

女「でも……」

幼「デモもストもない、今日は『いつもといっしょ』なんでしょ?」

女「うん……幼ちゃんといっしょだよぉ」

幼「ならまぁ、今日のところは許してあげる」

女「ありがと、幼ちゃん!」



42:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 13:08:26.10 ID:LjpGaNUv0

幼「うんうん、感謝してよね」

女「うん、いつも本当にありがとう!」

幼「へっ」

女「えっ?」

幼「ん?」

女「だって幼ちゃんが感謝してよね、っていうからいつもお世話になってるなぁって」

幼「そういう意味じゃなくてね……いや、気にしなくてもいいよ」

女「だって幼ちゃんは昔から王子様みたいで……」

幼「……そんなに私男っぽいかな」

女「あ、そういう意味じゃないよぉ! 幼ちゃんはかわいい女の子だけど王子様みたいにかっこいいんだよぉ!」

幼「へっ?」



43:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 13:14:58.67 ID:LjpGaNUv0

女「昔、男の子たちにいじめられてた時も助けてくれたし」

幼「あれはほら、なんとなく気に入らなかったからであの時のはきまぐれ」

女「いつも一緒に遊んでくれたし」

幼「家が隣だったから。昔から知ってて誘いやすかったし」

女「勉強教えてくれたし」

幼「あんたのほうが頭いいから教えてもらおうとしただけ。応用できて基本できないってどういうこと?」

女「だから幼ちゃんのことすごいなーって」

幼「はぁ……そういうところも好きだけどね」

女「うん、私も幼ちゃんのこと好きだよぉ?」

幼「そっちじゃなくて……もう」



45:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 13:20:32.52 ID:LjpGaNUv0

女「だからいつもありがとうっていったんだぁ」

幼「……うん、そんなあんただから助かってるとこもあるよ。こっちこそありがと」

女「そんな、私なんてなにもできないよぉ」

幼「私のほうがなにもできてないんだって。 あぁもう女はかわいいなぁ」ギュッ

女「んん……くるしいよぉ……」

幼「今回は放さない。私が満足するまでね!」

女「ん……幼ちゃんなら、いいよぉ……?」

幼「っ……それは、他のやつには絶対言っちゃダメだからね?」

女「? わかったよぉ……」



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 13:26:59.51 ID:LjpGaNUv0

幼「ふぅ、満足。はい」

女「んん……じゃあ、帰ろう?」

幼「そうだね。いつもといっしょ、いつもいっしょ……だからね」

女「うん! あ、あのね幼ちゃん」

幼「ん、どうしたの?」

女「この間みた映画のお話なんだけどね……」

幼「へぇ……」


幼(……女はたぶん、普通に男の人のことを好きになる)

幼(それでも、私はたぶん……諦められないんだろうなぁ)

幼(めんどくさい、本当にめんどくさい……それでも、こういうのも悪くないかななんて)

幼(夕日がちょっと綺麗な帰り道に思ってしまうのだ……なんてね)



53:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 13:34:18.09 ID:LjpGaNUv0

女「それでね、その主役の人が……」

幼「へぇ……かっこいいじゃん。 私も見てみようかな」

女「あ、2もあるんだって! 一緒に見よう?」

幼「2からでも見れるかな」

女「気になるところは言ってくれれば私が説明しちゃうよぉ」フンス

幼「おー、頼りになるなぁ」ナデナデ

女「えへへ」



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 13:38:29.09 ID:LjpGaNUv0

幼「……と、もう家か」

女「幼ちゃんと一緒だとあっという間だね?」

幼「そうだね、女の話は面白いからね」ナデナデ

女「えへへ……でも一人じゃお話できないから、幼ちゃんが聞いてくれてうれしいよぉ」

幼「そう? じゃあ、あがって」

女「えっ?」

幼「ん?」



57:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 13:43:37.08 ID:LjpGaNUv0

幼「ほら、だって帰る前にさ」

女「あ、あれは幼ちゃんが嘘泣きしてして約束だよぉ!」

幼「でも約束は約束でしょ? それとも……いや……?」

女「……いやじゃないけど……お母さんに言わなきゃ」

幼「よし、じゃあ一緒に説明しよう。お泊りもするんだしね」

女「やっぱりそっちもなの……?」

幼「当たり前でしょ、いいじゃない? 私と女の仲なんだし」

女「いやじゃないけど急すぎるよぉ……」



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 13:51:15.58 ID:LjpGaNUv0

幼「まぁまぁ、そういいなさんなって! おじゃましまーす!」

女母「あら、幼ちゃん! いらっしゃい」

女「ただいまー、あのねお母さん……」

幼「おばさん! 女ちゃんを今晩借りてもいいですか?」

女母「……あらあら、積極的ねぇ……ふつつか者ですがうちの娘をどうぞ」

女「お母さん!」

女母「冗談よ、冗談……いいわよ、あまりご迷惑をおかけしないようにね?」

幼「ははは、大丈夫です。女のほうがうちの母よりよっぽどしっかりしてますから」

女母「あら、嬉しいわ……ご飯はうちで食べていく?」

幼「あー……一緒にうちで、と思ってたんですけれど」

女母「準備できちゃったのよー、一緒に食べない?」

幼「……それじゃあ、遠慮なく。母さんにいってきます」



59:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 13:58:51.58 ID:LjpGaNUv0

幼「ただいまー。母さん?」

幼母「ん、おかえり……めしー」

幼「もう、自分で作ってよ」

幼母「味の保証はないけどいいの?」

幼「私が食べない範囲では問題ないね」

幼母「……ん? 食べてきたってこと?」

幼「いや、女のとこの家のご飯。おばさんが一緒にって」

幼母「ほほう、我が娘もスミにおけんな」

幼「女同士、だけど……ね」

幼母「ハッハッハ、ジョークだジョーク。 じゃあ迷惑かけないようにね」

幼「……ご飯、簡単なの作っとくから」

幼母「できる娘を持って幸せだよ」

幼「あ、あと今日は女が泊まるから」

幼母「あいよー、布団ぐらい出しとく」



60:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 14:05:59.05 ID:LjpGaNUv0

幼(やれやれ、なにちょっとセンチになってるんだか……こんなもんかな)

幼「母さーん! 用意しといたから、冷めたらチンして食べてね!」

幼母「あいよー! あんたの部屋って思ったより片付いてるねー!」

ガタッ ダダダダダダダ ガチャッ

幼「ちょっ、布団入れるだけでしょ!? なにしてるの?」

幼母「いや、面白いもんないかなって」ガサガサ

幼「年頃の娘の部屋覗くとかデリカシーなさすぎ! やめてよ、明日からご飯作らないよ?」

幼母「おぉ、もうしわけございません幼様ぁ……」

幼「はぁ……ま、じゃあお邪魔してくるね」

幼母「はい、いってらっしゃーい」


幼母「……さて、これはどうしたもんかねぇ……」



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 14:13:27.84 ID:LjpGaNUv0

幼「おじゃましまーす!……ん、あれ?」

女母「いらっしゃいませ。 ご注文は何にいたしましょうか?」

幼「わっ……あぁ、なるほど……それじゃあ……シェフのオススメを!」

女母「はいはい、それではどうぞー♪」

女「席は、こちらです、どうぞ」

幼「うん、ありがとう。苦しゅうないぞー」

女「こちら、本日のメニューのオムライスでーす」カタッ

幼「わぁ、おいしそう! ……ふぅ、ありがとうございます」

女母「いえいえ、察してのってくれて助かったわぁ……」

幼「いやいや、何回もやられたらさすがに覚えますよ」



62:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 14:16:14.17 ID:LjpGaNUv0

女「今日のオムライスは仕上げだけ私が手伝ったんだよぉ」

幼「へぇ、綺麗にできてるじゃん……さすがだね」

女「えへへ……」

女母「うん、我が娘ながらどこに嫁に出しても恥ずかしくないできよね……幼ちゃん、ふつつか者ですが」

女「おかあさん!」

女母「はいはい、それじゃあ食べましょうか? ……いただきます」

女「いただきまーす!」

幼「いただきます。 ……うん、おいしい」

女「えへへ、がんばったんだよぉ」ニコニコ



63:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 14:24:38.87 ID:LjpGaNUv0

幼「……ふぅ、おいしかった。ごちそうさまでした」

女「えへへ、おそまつさまでした」

女母「そうそう、お泊りなのよね? お風呂はどっちで入るの?」

幼「あー……どうしよっか?」

女「私はどっちでも大丈夫だよぉ」

幼「決めてなかったけど……じゃあ、うちのでいい?」

女「うん!」

幼「というわけで、お借りします」

女母「はいはい、いってらっしゃーい」

女「いってきまーす……あ、服忘れてたよぉ……」

幼「あっ……じゃあ、沸かしておくから着替え持ってきてね?」

女「わかったよぉ」

幼「お邪魔しましたー!」

女母「はいはい、また来てねー♪」



65:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 14:34:48.78 ID:LjpGaNUv0

幼「ただいまー、お風呂沸かすね」

幼母「……」

幼「……どうしたの?」

幼母「……これ、さ」

幼「っ……! な、なんで!?」

幼母「いやぁ、さっきのギャグのつもりだったんだけどちょっと目についちゃって」

幼「サイッテー! ありえない!」

幼母「……つまり、これはそういうことであってるの?」

幼「……うん、たぶん」



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 14:38:18.33 ID:LjpGaNUv0

幼母「……ごめんね。さすがに聞くのもどうかと思ったんだけど……」

幼「……」

幼母「それでも、母親として聞かなきゃいけないと思ってね……ねぇ、幼?」

幼「……なに」

幼母「……女の子のことを好きなの?」

幼「違う」

幼母「……女ちゃんのことが好きなの?」

幼「……たぶん、ううん、絶対そう」

幼母「……そう」

幼「……」

幼母「ならまぁいいわ」

幼「はぁっ!?」



67:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 14:46:48.73 ID:LjpGaNUv0

幼母「え?」

幼「な、なんで? だって私、女のことが好きなんだよ? おかしいでしょ!?」

幼母「なによ、個性じゃない……それに女の子全員が好きじゃなくて女ちゃんが好きなんでしょ?」

幼「……そうだけど」

幼母「つまり女ちゃんが魅力的ってことだもん、仕方ない仕方ない」

幼「……なんでそうなるかなぁ」

幼母「別に女の子全部が好きならそれはそれでいいとは思ってたんだけど」

幼「じゃあなんであんなこと聞いたのよ!」

幼母「好奇心を抑えられなくてつい?」

幼「ついであんな、焦ったし恥ずかしいし、もう……!」

幼母「いいじゃない、えっちなことにも興味津々な年頃でしょ? ……あ、でも襲っちゃだめよ?」

幼「そんなことしない!」

幼母「男は狼だけど女は虎なの。 一皮むけば牙をむいちゃうかも……」

幼「しないってば! もう、最悪!」



69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 14:53:23.78 ID:LjpGaNUv0

幼母「まぁ、人生なにごとも経験よ! 女ちゃんを傷つけない程度にがんばりなさい」

幼「……ふんだ」

幼母「あぁ、そうそう……お風呂なら沸かしといたから」

幼「……ありがと」

幼母「いえいえ。どういたしまして……いいじゃない、個性で」

幼「……別に。じゃあタオルと着替え出さなきゃ」

幼母「勝負下着とか出すの?」

幼「ださないっ!」

幼母「持ってはいると」

幼「っ……!」

幼母「ハッハッハー、若いなぁ娘よ。大いに悩め!」



70:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 15:01:50.83 ID:LjpGaNUv0

女「おじゃましまーす!」

幼母「お、いらっしゃい。あいかわらずかわいいねぇ」ナデナデ

女「えへへ、ありがとうございます……あの、幼ちゃんは……?」

幼母「うちの娘なら部屋だね。……お泊りセットか。風呂なら沸いてるけど?」

女「ありがとうございます、幼ちゃんと一緒に入ろうかなって……」

幼母「そうかい……気をつけてね……」

女「?」

幼母「ん、なんでもない。ジョークどころかネタふりすら気づいてもらえないと意味ないねこりゃ」



71:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 15:07:26.94 ID:LjpGaNUv0

女「幼ちゃーん?」コンコン

幼「ん、女……いらっしゃい」ガチャッ

女「……どうしたの? 元気なさそうだよぉ……?」

幼「なんでもない。ものすごい恥かいただけだから……」

女「だ、だいじょうぶ……?」

幼「平気平気。それじゃあ私お風呂入ってくるから……それとも先にはいる?」

女「えぇ? 一緒に入ろうよぉ」

幼「んなっ……」

女「……いや?」

幼「いやじゃないけど……いいの?」

女「幼ちゃんとお風呂は久しぶりだよね、楽しみだよぉ」

幼「……はぁ」



73:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 15:19:54.03 ID:LjpGaNUv0

幼(……おかしいなぁ、私は女のことが好きだって告白したところなんだけど)

幼(まぁいいか。変わってないっていうのも……さびしいけれど、ありがたいし)

シュルッ……パサッ

女「えへへー、本当に久しぶりだよね?」

幼「ん、まぁね? 別に私はいつ来てくれてもいいんだけど」

女「そしたら、またすぐに来たくなっちゃうかも……?」

幼「いいじゃんいいじゃん、いっそ毎朝味噌汁をね?」

女「でも幼ちゃんのほうが料理上手だよぉ……」

幼「そうじゃなくてね……やれやれ、もう……」



74:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 15:28:20.90 ID:LjpGaNUv0

幼「あ、そうだ……入浴剤なにがいい?」

女「わぁ……いっぱいあるよぉ……」

幼「特に希望ないならここら辺かな、結構肌つるつるになるから」

女「だから幼ちゃんお肌つるつるなんだぁ……すごいなぁ」ツン

幼「ひゃっ!? ちょ、ちょっと急に背中つつかないでよ」

女「ご、ごめん……じゃあ、それがいいな」

幼「うん、ではどうぞ……お嬢さま?」

女「えへへ、ありがとうございます」



75:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 15:32:48.52 ID:LjpGaNUv0

幼「そして、隙あり!」ツン

女「ひゃわっ!?」

幼「ふっふっふ、無防備に脇腹を晒すのが悪いんだよ?」ツンツン

女「ひゃ、や、やめてぇ……」

幼「さーてどうしようかなぁ?」ワキワキ

女「や、もう……あっ」ツルッ

幼「わっ、危ない!」ガシッ

女「あ、ありがとう……危なかったよぉ……」

幼「ごめんごめん、足元が滑るのにふざけすぎちゃった」

女「もう、幼ちゃんじゃなかったら絶交だよぉ……」

幼「私だったら許してくれるんだ?」

女「でも、背中流しの刑に処すんだよぉ!」

幼「へへー、かしこまりましたー」



77:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 15:43:04.69 ID:LjpGaNUv0

女「それでは幼ちゃん、じゃなかった……幼くん、背中を流してくれたまえ」

幼「へへー、おっしゃる通りにいたしますー」

女「……ふふっ」

幼「ん、どうした?」

女「んーん、なんにも? 幼ちゃんは優しいなぁって」

幼「……優しい、っていうのはあんたみたいな子をいうんだよ」

女「そんなことないよぉ、だって幼ちゃんは昔から王子様みたいで……」

幼「ふーん……じゃあ付き合ってくれてもいいんじゃない?」

女「そ、それはまだ考えてて……」

幼「それじゃあ、洗うよー?……髪からのほうがいいかな」

女「え、髪ぐらい自分で……」

幼「いいのいいの。ほらまかせて?」カシュッ


幼(……あぁ、いけない)

幼(なんだか、手に入らないのなら……)

幼(壊しちゃえば、なんて……バカみたいなこと、考えてる)



78:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 15:49:08.12 ID:LjpGaNUv0

幼「ほら、髪洗うよー、目つぶってないとしみるよ?」

女「わ、わかったよぉ……」

幼「うんうん、素直でよろしい……おかゆいところはございませんかー?」アワアワ

女「うーん、もう少し上のところ……」

幼「ここですかー?」

女「え? 幼ちゃん、触ってる感じがしなくなったよぉ?」

幼「うん、今空をかいてる」

女「上過ぎるよぉ!」

幼「てへへっ失敗しちゃった……ここらへん?」

女「もう、幼ちゃんてば……うん、気持ちいいよぉ……」



79:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 15:58:50.58 ID:LjpGaNUv0

幼「んじゃあ、次は背中ね」

女「え? まだ髪の泡流してもらってないよぉ……」

幼「いっぺんに流した方が効率的でしょ? 自分だと流さないと身体洗えないだろうけどさ」

女「そっかぁ、幼ちゃんは頭いいなぁ……じゃあ、お願い」

幼「うん、じゃあ失礼して……っと」ピトッ

女「ひゃぁっ!? 幼ちゃん、タオル使わないの!?」

幼「ん? このほうが肌にも負担がかからないんだよ」ヌルゥ

女「そ、そうなの……? でもくすぐったいよぉ……」

幼「いたいより、いいんじゃない?」カリッ

女「ひゃふっ……つ、爪……?」

幼「そうそう、汗をかきやすいところは強めにやらないと垢おちないよ?」ヌルッ

女「わ、わかったよぉ……」



82:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 16:08:53.11 ID:LjpGaNUv0

幼「んー、どうした?くすぐったい?」ヌルヌル

女「うん、ちょっと……あ、あとは自分で洗うよぉ……」

幼「まぁまぁ、遠慮しなくていいよ?」グッ

女「んん……二の腕は気になるよぉ……」

幼「大丈夫大丈夫、かわいいって」ムニムニ

女「うぅ、お肉がついてきたんだよぉ……」

幼「ほら、逆も」グッ

女「んー……」



83:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 16:17:05.46 ID:LjpGaNUv0

幼「手のひらとか……どう?」コチョコチョ

女「く、くすぐったいよぉ……」

幼「そりゃあ敏感な場所だからね? ほれほれ」

女「んもう! 幼ちゃんってば……あれ?」スカッ

幼「ふっふっふ、そっちじゃないんだなぁ」

女「え、幼ちゃん……?」

幼「足も洗ってあげようか、足の裏……とか」グッ

女「ひゃゎっ!?」

幼「ほれほれ」コチョコチョ

女「や、やだっ! そこはだめだよぉ!」

幼「ふっふっふ、敏感だなぁ……じゃあ足の裏はやめたげよう」

女「もう……」



85:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 16:23:42.93 ID:LjpGaNUv0

幼「……脇の下! 隙あり!」ガシッ

女「きゃっ、幼ちゃん待って」

幼「ほらほら!」コチョコチョ

女「きゃっ、あっ、あはははは! やめ、あはは! あはははは! やめてぇ! あははははは!」

幼「んー、聞こえないなぁ」コチョコチョ

女「くすっぐ、あははは! っひ、あっ! ふっ……あはははは! くすぐったいの! あはははははは!」

幼「ほうほう、それで?」コチョコチョ

女「っふあはははは! 待って、や、あははは、だぁ! やめて! あは、あはははは!」

幼「どうしよっかなぁ?」コチョコチョ



93:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 16:45:45.59 ID:LjpGaNUv0

幼(もっと、もっといじめたい……女の、かわいいところがみたい)

幼(これは性欲なんかじゃない、きっと……好きな子をいじめたい男子の、バカな気持ちと一緒)

幼(でも、もう……)


女「や、やめてよぉ……」

幼「……」

女「幼、ちゃん……?」

幼「……ごめん。流すよ?」

女「え? う、うん……」ザバァ

幼「……先、あがるね」

女「えっ、幼ちゃん身体洗わなきゃ……っていうか湯船にも入ってないよぉ?」

幼「ごめんね、ゆっくり入っていいから」

女「?」



95:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 16:57:51.49 ID:LjpGaNUv0

幼(今、なにをしようとした?)

幼(手に入らないなら、いっそ? バカなことを考えるにもほどがあるでしょ)

幼(最低じゃない……ずっと見てられたらいいなんて、綺麗事考えて……)

幼(実際は隙あらば襲う? そこらの男子よりよっぽどけだものじゃない)


幼「……はぁ、サイッテー……」

女「いい湯だったよー……幼ちゃん?」

幼「……あぁ、女。今日はやっぱり帰った方がいいんじゃないかな」

女「え?」

幼「たぶん私、最低なことしかねないから……」

女「幼ちゃん……?」



99:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 17:08:43.39 ID:LjpGaNUv0

幼「……あとさ、昼のことは忘れていいよ。 なんでもなかったと思って」

女「幼ちゃん……?」

幼「それと……さっきは本当にごめん」

女「くすぐったことなら気にしてないよぉ……?」

幼「違う。違うよ? ……もう、あんたと一緒にいる資格もないんだ」

女「幼ちゃん……?」

幼「だってさぁ……だって……私は……」ポロポロ

女「幼ちゃん、なんで泣いてるの……?」



100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 17:13:31.58 ID:LjpGaNUv0

幼「こ、これはっ……嘘泣きだよ……」

女「嘘。幼ちゃん……なんで?」

幼「……私、あんたを襲いそうだった」

女「……?」

幼「むりやり、えっちなことをしそうだった」

女「えっ、そんな……」

幼「ありえないでしょ? 気持ち悪いでしょ?」

幼「私は、好きってなんだろうって思って……一緒にいたいって思って!」

幼「それだけでいい、なんて……返事はいつかでいいなんて言って!」

幼「それなのに……ついさっき、取り返しのつかないことをしそうだったんだ……」



101:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 17:16:00.34 ID:LjpGaNUv0

女「幼……ちゃん?」

幼「……最低だよ、私。だからもう近付かない方がいい。友達だってやめたほうがいい」

女「幼ちゃん」

幼「ごめんね、こんなのにつき合わせちゃって……私ったらさ」

女「幼ちゃん!」

幼「っ……なに?」

女「……幼ちゃんなら、いいんだよぉ……?」

幼「……はぁ?」



104:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 17:19:49.92 ID:LjpGaNUv0

女「そういう好きってなにか、よくわからないけど……でも」

女「きっと、私の一番近くにいて、一番落ち着けるのは幼ちゃんだよぉ……?」

幼「……バカ」

女「えぇっ、これでもまじめに考えたんだよぉ……」

幼「違うよ、たぶんそれは私のそれとは違う……」

女「……幼ちゃん……」

幼「……でも、ありがとう」

女「私、なにも……」

幼「ううん。楽になった」



105:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 17:21:47.77 ID:LjpGaNUv0

女「そう、かな……えへへ。幼ちゃんが元気ないと悲しいから……」

幼「……ふふっ、ねぇ」

女「なぁに?」

幼「……やっぱり友達のままでもいい?」

女「もちろんだよぉ!」

幼「そっか、ありがとう……そうだ」

女「?」

幼「もしさ、好きな男とかできたら教えてよ」

女「そ、そんなのできないよぉ……」

幼「いつかは現れるって、素敵な王子様がさ!」



106:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 17:25:10.01 ID:LjpGaNUv0

女「そうかな……?」

幼「そうそう。それでそいつが本当にいいやつかは私が確かめてあげる」

女「え、いったいどうやって……?」

幼「ヒ・ミ・ツ! まぁ女を任せるんだからよっぽどじゃなきゃダメだね」

女「そ、そんなことないよぉ……私なんて」

幼「この私が好きになったんだから、自信を持ちなって!」

女「そう、かなぁ……?」

幼「うん、女はかわいいよ? 大丈夫大丈夫」

女「ほめられると照れるよぉ……」



107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 17:28:44.77 ID:LjpGaNUv0

幼「……だから、さ」

女「?」

幼「……やっぱり友達のままでもいい?」

女「もちろんだよぉ! 最初からずーっとお友達だよ?」

幼「そっか……ありがと」

女「だって幼ちゃんは私の一番の人だもん」

幼「ふふふ、そのポジションはそう簡単に他のやつには渡せないなぁ」


幼(……きっといつか女にも普通の恋愛がある)

幼(きっといつか、私より大切な人ができる)

幼(それでも今は、女と一緒にいたい。なにもなくていい、ただ一緒に)


おわり



110:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/13(日) 17:30:39.16 ID:ed3tpwOb0

んん



引用元
幼馴染「私ね……あんたのことが、好き。大好き……!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1336876768/
[ 2012/05/13 20:10 ] 百合SS | TB(0) | CM(0)
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