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魔王「勇者を四肢切断して愛でることにした」

1:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:23:30.78 ID:zztaRin90

魔王「勇者ちゃーん、ご飯だよー♪」

魔王「今日はシェフに頼んで特製オムライス作ってもらったよ」

魔王「さあ、早く食べて」

魔王「あ、ごめん、一人じゃ食べられないよね」

魔王「両腕と両脚、なくなったもんね」

魔王「腕は肘以下は切り落として、脚も膝の下は切断したもんね」

魔王「まあ、やったの私だけどね」アハッ

勇者「」



引用元
魔王「勇者を四肢切断して愛でることにした」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1337264610/
13: 忍法帖【Lv=5,xxxP】 :2012/05/17(木) 23:28:54.32 ID:4m11oB/X0

魔王「勇者また何も喋んないんだ」

魔王「勇者カッコ良かったのにね」

魔王「私に負けてパーティの皆が殺されるだろうと思って」

魔王「『僕のことはどうしても良いからほかの皆には手を出すな』と言っちゃうもん」

魔王「私キュンと来たのよね。キャーユウシャカッコイイ」

魔王「それで、約束通り他の子たちは生きて返したった」

魔王「で、今こうして私の部屋に置いている」

魔王「四肢切断して」

勇者「…とんだキチガイ魔王だよ」



14:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:32:01.87 ID:4m11oB/X0

魔王「シャベッタアアアアアアアアアアアアア」

勇者「…」

魔王「勇者が3日ぶりに喋ってくれた」

魔王「四肢切断して3日間何も言わなかった勇者が喋った」

勇者「……」

魔王「ねえ、ご飯食べさせてあげる」

勇者「…いらね」

魔王「そう言わずに食べてよ」

魔王「はい、あーん」

勇者「」プイ



19:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:35:06.42 ID:4m11oB/X0

魔王「ねー、そっぽ向かないで食べてよ」

勇者「……」

魔王「お腹空いてるでしょ?もう昨日から何も食べてないじゃない」

勇者「…どういうつもりだよ」

魔王「うん?」

勇者「僕をこんなにして楽しいのかよ」



22:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:39:54.12 ID:4m11oB/X0

勇者「勇者として人々を救うという使命を負っていた僕が」

勇者「魔王のお前に歯も立たずに負けてしまって」

勇者「それで終わるどころか、こんな体にされてお前の玩具になっている」

勇者「お前には命を尊重するという概念もないのか」

魔王「……」

勇者「もういっそ殺せ」

魔王「…殺せとかお願いする人に命の尊厳さに付いて言われたくないな」

勇者「…」



25:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:43:01.24 ID:4m11oB/X0

魔王「それにそんなに死にたいのだったら自分で死んだらいいでしょ?」

勇者「本気で言ってるのか?」

勇者「手足は見ての通りだし、頸には魔法が使えないように封印の呪いをかけた首輪をつけてある」

勇者「舌を噛み千切ろうとすると何故か舌がアストロン化して絶対千切れない」

勇者「部屋にお前が居ない時はこの椅子に縛られて他の所にも移動できない」

勇者「この状態で餓死以外に死ねる方法を教えてみろよ」

魔王「教えないよ。だって死なせたくないし」

魔王「そんなことより早く食べてよ」

勇者「いらねぇっつってんだろ!」

魔王「あ」

ガシャーン



28:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:45:54.68 ID:4m11oB/X0

魔王「……また割っちゃった。シェフに怒られそう」

勇者「…」

魔王「んもう怒った!」

魔王「勇者なんて大ッキライ!」

バタン!

勇者「……」

勇者「じゃあ殺せよ」



30:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:48:38.50 ID:4m11oB/X0

昼時

勇者「……」グゥ…

勇者「魔王は帰ってこないのか」

勇者「ちっ…なんだこれは」

勇者「勇者と言われてきた僕がどうしてこんな無様な姿になっていなければならないんだ」

勇者「こうなることなら、あの時仲間たちと一緒に綺麗に死んでしまったら良かった」

勇者「……」

勇者「皆、今どうしてるだろう」

勇者「普通の生活に戻れただろうか…」

勇者「……」

勇者「…くっ……うっ……」



32:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:53:39.64 ID:4m11oB/X0

魔王「勇者、おまたせー、昼ごはん持ってきたよ」

勇者「…!」

魔王「…?勇者?」

勇者「っ…来るな」

魔王「もしかして泣いてたの?」

勇者「来るな!!」

魔王「……」

勇者「……」フキフキ

魔王「…そんな腕で拭いても涙ちゃんと拭けないよ」



33:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:55:53.57 ID:4m11oB/X0

魔王「私がやってあげるから」

勇者「っ……自分でやっておいて同情かよ」

魔王「…」

勇者「同情するぐらいなら殺してくれよ」

魔王「またそういう」

魔王「私は勇者のこと殺さないよ」

勇者「なんでだよ!魔王だろ!」

魔王「だって気に入ったんだもの」

勇者「これが気に入った相手にやる仕打ちかよ!」



35:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/17(木) 23:58:23.11 ID:4m11oB/X0

魔王「だって勇者でしょ?」

魔王「こうでもしないといつ殺されるか判らないし」

魔王「逆に今みたいに自殺しようとしても困るし」

魔王「だから全部使えないようにしたの」

魔王「でも大丈夫」

魔王「必要なのは全部私がやってあげるから」

魔王「ご飯の準備から、夜の世話まで全部やってあげる」

勇者「…狂ってる」

魔王「勇者のせいだよ。こんなになったのも」



38:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:03:18.40 ID:i0RmafwD0

魔王「ねー、やっぱご飯食べないの?」

勇者「……」

魔王「今回からは私も一緒に食べるしたんだ」

魔王「その方が、勇者も食べる気になるだろうって言われて」

勇者「…!」

魔王「食べたくなったらいつでも言ってね」

魔王「いただきまーす」

魔王「……うん、美味しい」

勇者「……くっ」ぐぅ…



41:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:05:50.54 ID:i0RmafwD0

魔王「食べたくなった?」

勇者「っ…」

魔王「素直になっても良いよ?」

勇者「た、食べない」

魔王「そっか」シュン

勇者「……」

魔王「…あ」

勇者「?」

魔王「……」ヒョイ

勇者「おい」

魔王「何、食べるの?」

勇者「食べない。じゃなくて、今俺の方の更にお前の皿のピーマン入れただろ」

魔王「」ギクッ



46:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:11:11.44 ID:i0RmafwD0

魔王「ゆ、勇者は野菜好きかなぁと思って」

勇者「おいふざけんな、お前ニンジン嫌いなんだろ」

魔王「ギクッ」

勇者「好き嫌いするんじゃねーよ」

魔王「う、うるさい。勇者なんか全く食べないくせに」

勇者「俺は好き嫌いするんじゃない。単に食べないだけだ」

魔王「もっと悪いでしょ」ヒョイ

勇者「といいつつまた移すなよ」



47:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:13:40.28 ID:i0RmafwD0

魔王「じゃあ勇者が食べてくれたらいいじゃん」

勇者「食べないぞ」

魔王「考えてみてよ。このまま勇者の皿に元の倍ほどの野菜が置いてあるまま厨房に持って行ったらシェフが『自分の野菜全部食べるまでご飯はありません』と言っちゃうでしょう?」

勇者「その展開が読めるなら自分で食べろよ」

魔王「やだー、野菜嫌いー!」ジタバタ

勇者「なんだこの魔王……」



49:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:17:44.14 ID:i0RmafwD0

魔王「勇者が食べるなら私も自分の野菜食べるんだけどなー」チラッ

勇者「…」ぐぅ…

魔王「…」チラッチラッ

勇者「……」

魔王「ん…じゃあ今食べてくれたら、私のデザートもプリンと付ける!」

勇者「あのさ…」

魔王「食べてくれる?」

勇者「……俺食ったらお前も自分の食えよ」

魔王「うん、食べる!」



50:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:20:15.01 ID:i0RmafwD0

魔王「はい、あーん」

勇者「……」アー

勇者「…(美味い)」むしゃむしゃ

勇者「(食べるの久しぶり過ぎて美味すぎる)」

魔王「はい、あー」

勇者「」アァ

魔王「あはっ、勇者ちゃんかわいー」

勇者「…」イラッ



52:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:23:55.75 ID:i0RmafwD0

勇者「…食った。食ってしまった」

魔王「お粗末さまでした」

勇者「いや、作ったのお前じゃないだろ」

魔王「えへへ」

魔王「あ、私のプリンあげる」

勇者「いらねーから」

魔王「ほんと?じゃあ私が食べる」

勇者「…」

魔王「……そんな物欲しそうな目で見てもこれはあげないからね」

勇者「いや、要らないって」

魔王「……もうそんなに食べたいなら一口だけあげる」

勇者「人の話聞けよ」



54:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:27:58.21 ID:i0RmafwD0



魔王「四肢切断した勇者が抱きまくらに丁度いいサイズなので抱いて寝ます」

勇者「おいマジふざけんな」

魔王「恥ずかしがらなくても良いよ」

勇者「寝る時ぐらい普通にさせろ」

魔王「勇者あったかー」ダキッ

勇者「むっ!(こいつ、胸が…)」

魔王「やーん、勇者のエッチ」

勇者「(こいつ、わざとやってるだろ…)」



55:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:31:15.28 ID:i0RmafwD0

魔王「おやすみ、勇者」

勇者「おい、本当にこうして寝る気かよ」

魔王「…すぴー」

勇者「寝るの早えーし……」

勇者「っ……この腕だと脱出も出来ない」

勇者「このまま寝るしかないのか…」

勇者「でも、なんか……魔王の胸が目の前にあって…」

勇者「……ああ、ちくしょうが」



56:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:32:19.43 ID:j4it1mqL0

おなぬーできないもんな……



58:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:35:14.11 ID:i0RmafwD0

勇者「>>56 言うなよ、くそ…」

勇者「ってか落ち着け、俺」

勇者「何魔王相手に変な気になってんだよ」

勇者「しかも自分をこんな体にした奴だぞ」

勇者「……はぁ…、一度飯食ってしまったから、もう餓死することも無理だ」

勇者「これからこいつの気が済むまでこうして生き続けないといけないのか」

勇者「……本当にいっそ殺してくれ…」

魔王「……んふぅ」ダキッ

勇者「っ、い、息…ちょっ…」



61:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:38:03.74 ID:i0RmafwD0

翌朝

勇者「昨夜は死ぬかと思った……」

勇者「…あれ?あのまま死んだら良かったんじゃね?」

勇者「くぅっ…本能的に生きろうと必死で忘れてた」

……!

勇者「あ…やべぇ…」

勇者「…おい、魔王……魔王……」

魔王「…ふみゅぅ…」

勇者「…まずい……」



66:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:43:34.77 ID:i0RmafwD0

勇者「トイレ行きたい。しかももうヤバい」

勇者「どうすれば良いんだ」

勇者「おい、魔王…起きろって」

魔王「んぅぅ」だきっ

勇者「ちょっ、抱きつくな。腹を押したら……」

勇者「あ」じょろろ

魔王「んぅ?…なんか脚があったかい」

勇者「」



69:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:47:53.91 ID:i0RmafwD0

魔王「あの…勇者」

勇者「……」

魔王「ごめん、私が悪かったから…」

魔王「ちゃんとそういうの…考えてなかった」

魔王「だって3日間ずっと食べてなかったから……」

魔王「あの…代わりに朝ごはんは勇者が好きなものでお願いするから」

勇者「……」

魔王「……」

勇者「スープで」

魔王「何の?」

勇者「スープ…青酸カリ入りの」

魔王「食べ物じゃないよ……」

勇者「…もう殺してくれ」



80:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:53:11.12 ID:i0RmafwD0

魔王「勇者のために部屋に便座を置きました」

魔王「人間界で輸入してきました」子供用便座

勇者「お前は実は俺を精神的に壊したいんだろ」

魔王「えー、なんで?」

勇者「そうやるぐらいなら部屋に普通のトイレ付けよ」

魔王「だって仕方ないでしょ?私が居ない時勇者一人で大人用の便座に座れるの?」

勇者「……」

勇者「いや、そもそもそこまで歩いていけないだろ。お前俺一人で居る時縛っとくだろ」

魔王「じゃあ便座に縛っておくってことで」

勇者「お前マジで俺殺せよ」



84:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 00:58:11.94 ID:i0RmafwD0

魔王「仕方ないから部屋の中で自由に動けるようにしました」

勇者「わーい(棒読み」

魔王「ああん、短い腕上げてる勇者かわいー♡」

勇者「……」

魔王「じゃあ、行ってくるね」

勇者「おい」

魔王「うん?」

勇者「……いつぐらいで戻ってくる」

魔王「昼時には帰ってくるから」

勇者「…お前飯食わせる時以外は俺ここで一人にさせる気かよ」

魔王「え?」



87:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:00:42.00 ID:i0RmafwD0

勇者「お前は忙しいかどうか知らないけどよ」

勇者「俺はこの中で自分一人でできることも何もないんだよ」

勇者「毎日食っては寝るばかりでそれ以外は何もない」

勇者「人間そんな生活ばかりしてたら駄目だと思うんだよ、僕は」

魔王「…つまり、どういうこと」

勇者「…もっと構え、言わせんな」

魔王「キャー、勇者かわいー」だきっ



91:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:06:42.28 ID:i0RmafwD0

勇者「おい、どこに連れてくんだよ」だっこなう

魔王「私の職場」

勇者「お前普段何やるんだ」

魔王「普段は書類作業かな。魔界の各領主たちの報告書とか嘆願書とか読んで決済する仕事」

勇者「…地味だな」

魔王「地味だけど大事だし」

魔王「勇者に判子押すの手伝ってもらおうかな」

勇者「この腕で判子押せるかよ」

魔王「頑張ったらできるかもしれないよ?」



98:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:12:43.12 ID:i0RmafwD0

魔王の職務室

魔王「うん、よし、勇者、これ判子押して」

勇者「待って、これ……結構むずい…四角い所に当てるのが難しすぎる」くぅ…

魔王「もう、勇者が早くしないから決済押してるよ」

勇者「うっさい、大体なんで勇者の俺が魔王の職務を手伝わなきゃいけないんだよ」

魔王「勇者が退屈だって言ったんでしょ?」

勇者「そうは言ったけど…あ、ズレた」

魔王「それぐらいは大丈夫だよ」

勇者「なんか負けた気分がする。次は外さん」ぐぬぬ…



100:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:15:43.18 ID:i0RmafwD0

お昼

魔王「うーん……大分進んだ」

魔王「今日は勇者もここに居るから、ここにご飯持ってくるようにしても良い?」

勇者「俺は…別に…」ゆうしゃは しゅうちゅう している

魔王「おk,じゃあ」チリーン

メイド「はい、魔王さま、お食事ですか?」

魔王「うん、勇者のも持ってきて」

メイド「はい、かしこまりました」チラッ

勇者「……?」

メイド「…では」

勇者「……」



102:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:19:04.99 ID:i0RmafwD0

魔王「サンドイッチだね」

勇者「これなら自分で食えるな」

魔王「あ、駄目、私が食べさせるの」

勇者「別に良いだろ」はむっ

魔王「あ、具落ちるよ」

勇者「あ、うっ、腕に付いちゃった」

魔王「もう…だから言ったのに」

勇者「マヨネーズがぬるぬるして気持ち悪い」

魔王「ちょっと待って」ペロッ

勇者「っ!!」ビクッ



107:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:23:52.97 ID:i0RmafwD0

魔王「?どうしたの?」

勇者「…お前…そこ、舐めるな」

魔王「そこって、切断面の奥の方?痛い?」

勇者「痛い…ってか…なんか、…とにかく舐めんな」

魔王「…!」にしっ

魔王「」ペロッ

勇者「っ!おま……やめろって」ジタバタ

魔王「もうじっとしてて、ソース取れないでしょ」ペロペロ

勇者「っん!…やめっ…!」ビクッ

魔王「んふふ…勇者ちゃんかわいー」



111:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:27:04.25 ID:i0RmafwD0

勇者「やめろ」ペチッ、ペチッ

魔王「んふふ、無駄な抵抗はやめろ」

勇者「くぅっ…!」ピクッ

魔王「ペロペロ」

勇者「もう…ソース、取れただろ」

魔王「もうちょっと残ってる…味が……勇者の味…そういえば、アレからちゃんと洗ってないんだよね」

勇者「!!…もうマジでやめろ…!怒るぞ//////」



114:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:31:42.50 ID:i0RmafwD0

魔王「ふぅ…満喫した」

勇者「………」ピクッ……ピクッ……

魔王「勇者、また失禁して机汚しちゃって…」

魔王「それにしても、切断面の奥の方が敏感なのか…いいことを覚えた」

魔王「さて、勇者が起きるまで、私は仕事を進めますか」

勇者「……」ビクッ……ビクッ……



115:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:34:28.29 ID:i0RmafwD0

勇者「……う…?」

勇者「…はっ!何が……!」

勇者「何時の間にか部屋に戻ってるし…」

魔王「あ、勇者やっと起きた」

勇者「もう日暮れてるじゃん」

魔王「本当だよ。勇者気失っていすぎ」

魔王「そんなに気持ち良かったの?」

勇者「………!!」<<思い出した

勇者「お前……お前!!」ペチッペチッ

魔王「あはは、全然痛くないもんね」

勇者「くぅぅっ!!」ぐぬぬ



118:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:38:59.67 ID:i0RmafwD0



勇者「……おい、魔王」

魔王「うん?」

勇者「さっきお前のメイド、なんか僕のこと変な目で見てたぞ」

魔王「………」

魔王「まあ、魔界でも人を達磨にするなんて普通じゃないし」

勇者「……」

魔王「それより、勇者はもう死にたいとかそんなこと言わないよね」

魔王「やっと私のものになる気になってくれた?」

勇者「勘違いするな。人のことこんなにしておいて何ほざいてんだよ」

魔王「………そうだよね」



120:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:40:53.27 ID:i0RmafwD0

勇者「……?」

魔王「……」シュン

勇者「…なんでお前が気落としてんだよ」

勇者「本当に絶望的なのはこっちだぞ」

魔王「…ごめん」

勇者「…世話の焼ける奴だな」ダキッ

魔王「あ」

勇者「さっさと寝ろ。僕はもう疲れてるんだ」

魔王「……うん」ぎゅーっ



128:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:48:18.31 ID:i0RmafwD0

勇者「今日は一人か」

勇者「魔王の奴、すっかり放心してる」

勇者「僕がその間なんかするとは思わないのかよ」

勇者「……まあ、何も出来ないわけだが…」

勇者「…本当に何も出来ない」

勇者「一人じゃ……何も出来ない……」

勇者「……」



130:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:50:59.86 ID:i0RmafwD0

廊下

魔王「…ん?」

メイドA「でね」ヒソヒソ

メイドB「達磨勇者ww受けるwww」ヒソヒソ

魔王「お前ら、仕事しないで何してる」

メイド達「!」

魔王「さっさと行け」

メイド達「し、失礼しました」

魔王「……」

がちゃ!

魔王「勇者、ご飯食べてー」

勇者「……」

魔王「…勇者?」



139:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 01:57:44.34 ID:i0RmafwD0

勇者「…」

魔王「勇者、どうしたの?そんな俯いて」

勇者「…別に」

魔王「……なんか辛いことあったら言って。相談に乗るから」

勇者「……殺してよ」

魔王「またそんなこと…」

勇者「いや、マジで…殺してよ。お願いだから……」

勇者「もう沢山だから」

魔王「……」

勇者「なにこれ…僕一人で何も出来ないじゃん」

勇者「僕生きる価値ないじゃん。何が勇者だよ」



144:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:01:16.10 ID:i0RmafwD0

魔王「…城の奴らが言うこと聞いたの?」

勇者「……そんなの知らない」

勇者「でも大体予想は付く」

勇者「達磨の勇者が魔王の玩具になってちょー笑えるって話だろ」

魔王「……」

勇者「違いない。確かにこんな勇者、前代未聞だよ」

勇者「僕、ちょっとだけお前と一緒に居るのが楽しいと思った時期もあった」

勇者「でもさ、これって、お前単に俺で遊んでるだけじゃん」

勇者「どうせそのうち飽きてきたら捨てるんだろ?」

勇者「殺すなんてまだ生温い。人たちに晒し者にさせるんだろ」

勇者「お前たちが信じてた勇者は手足斬られて人間以下の玩具になりましたって」

魔王「…そんなことしない」



146:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:05:38.40 ID:i0RmafwD0

勇者「どうだか…どうせ僕に選択権なんてないし」

魔王「…なんでそんな事言うの?」

勇者「……」

魔王「私が好きな勇者はそんなこと言う子じゃなかったのに」

勇者「…お前が好きだった勇者なんてもうとっくに前に死んでる」

勇者「お前が僕の手足切った時、僕の勇者としての人生も終わった」

勇者「ここに居るのは、ただ人にも扱われない玩具だよ」

魔王「……」



148:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:07:39.62 ID:i0RmafwD0

魔王「…そんなに死にたいの?」

勇者「死にたい……もう…何もしたくない…何もできない」

魔王「…分かった」

魔王「殺してあげる」

勇者「……ありがとう」ニコッ

魔王「…!!」

魔王「ああああああああ!!!!!」



150:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:13:04.36 ID:i0RmafwD0

勇者「……」

勇者「…あれ?」

魔王「………」

勇者「城が…城だけ壊れた」

勇者「なんで…城に居た他の魔族は」

魔王「全部殺した」

勇者「は?」

魔王「だって、勇者のこと悪く言うんだもの」

勇者「……お前…」



152:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:15:11.96 ID:i0RmafwD0

魔王「封印の首輪、外してあげる」

勇者「…!」

魔王「痛くても我慢してね」ベホマ

勇者「っ…!!!!あああ!」

魔王「骨とか生え直るから結構痛いよ」

勇者「手…腕がある…脚も…立てる…!!」

魔王「もう自由よ。どっか行って」

勇者「…どういうつもりだ」



154:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:17:23.66 ID:i0RmafwD0

魔王「勇者の言う通りだった。私が好きだった勇者はあの時死んだ」

魔王「だから、情けない達磨の勇者なんて私は要らない」

魔王「出直してきて」

魔王「また仲間集めて、もっと強くなって戦いに来て」

魔王「その間私もまた城建てなおして待ってるから」

魔王「その時もまた勝ったら、その時は文句言わずまた私の達磨玩具(彼氏)になってもらう」

勇者「……」



155:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:20:13.37 ID:i0RmafwD0

勇者「次来た時もお前が勝てると思うのか」

魔王「そんなのは知らない。私が知ってるのは、今の身も心も弱っちい勇者なんか要らないってことだけ」

勇者「……確かに、今ここでお前と戦っても勝てないだろうな」

勇者「…僕は勇者だからな。いつかまたお前と戦いに来る」

勇者「言っておくけど、その時は負けるつもりなんか微塵もないからな」

魔王「……あ、今のちょっとだけかっこ良かったかも」

魔王「やっぱまた達磨にしたいかも」

勇者「おいふざけんな、約束守れ」



157:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:21:10.09 ID:i0RmafwD0

終わり



161:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:26:10.35 ID:mRLjnwA70

次はもっとエログロなのを頼むよ。

乙!!



163:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:29:24.39 ID:o9aQqQls0

再び訪れてもやっぱ負けちゃうのだろうなぁ





178:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2012/05/18(金) 02:57:15.58 ID:UcyVxCMF0





引用元
魔王「勇者を四肢切断して愛でることにした」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1337264610/
[ 2012/05/18 20:40 ] 魔王勇者SS | TB(0) | CM(0)
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